オーストラリアのワーキングホリデーに必要な費用を徹底解説!
ワーキングホリデーは「ワーホリ」とも略され、2国間の協定に基づいて「観光・就労・就学」を行いながら長期滞在できる制度を指します。特にオーストラリアは教育水準が高く、語学留学の滞在先として人気を集めています。
しかし、長期留学では多額の費用が必要です。必要な費用の相場を把握せずにワーホリを始めてしまい、お金に困る方も少なくありません。
そこで今回はオーストラリアのワーキングホリデーに必要な滞在費を解説します。費用を抑える節約術についても解説しているため、留学を検討している方は参考にしてください。
目次
1.オーストラリアのワーキングホリデーにかかる費用はいくら?
オーストラリアのワーキングホリデーにかかる具体的な費用の目安を、以下の表にまとめました。
【オーストラリアのワーキングホリデーにかかる費用】
項目 | 費用 | |
---|---|---|
学費 | 入学金 | 2~3万円 |
授業料(月額) | 15~17万円 | |
教材費 | 2~3万円 | |
生活費 | ホームステイ費用(月額) | 15~20万円 |
食費(月額)※1 | 1~2万円 | |
交通費(月額) | 1万円 | |
娯楽費(月額) | 2~5万円 | |
雑費(月額) | 1~2万円 | |
渡航前の手続き | ビザ代 | 6.5万円 |
航空券代 | 6~16万円 | |
海外保険代(1年) | 22~26万円 | |
※1 ホームステイ費用に1日2食が含まれるため、昼食のみ計算。
ただし金額は目安であり、個人の留学生活によって必要な費用は大きく変化します。
1-1.渡航前にかかる費用
オーストラリアでワーキングホリデーを行う場合に必要となる費用の種類について、それぞれ解説します。
〇ビザ申請
日本人がオーストラリアに入国するためにはビザが必要です。ワーキングホリデーを利用する場合、ワーキングホリデービザを渡航前に取得する必要があります。
〇航空券購入
オーストラリアへ行くためには、飛行機の航空券代が必要です。航空券代は利用する航空会社によって料金が大きく変わります。
〇海外旅行保険加入
海外滞在において、病気やケガは大きなリスクとなります。病気やケガの種類によっては、病院での医療費が高額になる可能性があるため、必ず海外旅行保険に加入しておきましょう。
また、保険会社の中には海外留学に対応した海外留学保険を提供している会社もあります。保険期間を留学期間に合わせて長く設定できるため、出発日前に保険会社のサービスを調べておきましょう。
〇学費
語学学校の学費を支払う時期については、「渡航前に日本で支払う」方法と「渡航後に現地で支払う」方法の2種類があります。
英語に自信がない場合は「渡航前に日本で支払う」方法を選択しましょう。留学会社を利用する場合は日本語での手続きが可能となり、渡航後すぐに勉強を開始できます。
1-2.渡航後にかかる費用
オーストラリアでワーキングホリデーを行う場合の、渡航後に必要な費用を解説します。
〇宿泊費
オーストラリアでワーキングホリデーを利用する場合の宿泊費は、主に「ホームステイ/学生寮」と「シェアハウス」に分けられます。
オーストラリアへの滞在が初めての場合は、まず「ホームステイ」を選択することをおすすめします。その後オーストラリアでの生活に慣れた後に、より宿泊費の安い「シェアハウス」へ移行しましょう。
〇食費
オーストラリアの外食は一般的に日本よりも高価です。自炊をして食費を節約するように心がけましょう。
〇交通費
オーストラリアの大都市は、日本と同様に公共交通網が整備されています。電車だけでなくバスを利用することで、移動範囲が大きく広がります。
〇雑費
生活費として上記の他に、携帯代や日用品の購入などの費用が必要となります。
オーストラリアのワーキングホリデーは基本的に滞在期間が1年となっています。では、1年滞在するにあたり、最低限必要な費用はいくらでしょうか。
まず、絶対に必要な費用がビザ申請料金と渡航費です。ビザ代は650AUD(約6.5万円)と決まっていますが、航空券の料金は節約することで通常10万円以上の費用を8万円程度に抑えられます。
海外保険に加入した場合は海外保険代も必要です。保険会社によって費用は異なりますが、1年で24万円程度を支払えば生活するうえで十分な補償内容を受けられます。
仕事が見つかるまでの期間を考えて、予算は余分に用意しましょう。
2.オーストラリアのワーキングホリデーで1年滞在する場合の費用
オーストラリアのワーキングホリデービザは、最大17週間通学できます。
渡航前に用意するべき費用 | 80-90万円 |
内訳 | ||
支出 | 学費(4ヶ月) | 60万円 |
ホームステイ代(1ヶ月) | 17万円 | |
シェアハウス代(11ヶ月) | 55万円 | |
生活費 | 70万円 | |
ビザ代 | 6.5万円 | |
航空券代 | 8万円 | |
海外保険代 | 24万円 | |
収入 | アルバイト代(8ヶ月) | 132万円 |
ただし、この費用は学校が終わってからすぐにフルタイムで働き始めることを前提としています。
勉強が忙しくアルバイトができないということも考えられるため、念のために120-130万円程度は用意しておくことをおすすめします。
3.オーストラリアのワーキングホリデーで2年~3年滞在する場合の費用
ワーキングホリデーの制度は国によって異なり、オーストラリアのワーキングホリデーは通常最長で1年間の滞在となっています。
しかし、オーストラリアの場合は「セカンドワーキングホリデー制度」と「サードワーキングホリデー制度」を利用することで、2年~3年滞在することができます。
ここでは、2年以上のワーキングホリデーを行う場合の費用について解説します。
3-1.セカンドワーキングホリデーの申請費用
セカンドワーキングホリデーとは、通常1年間のワーキングホリデーをもう一度取得することで、さらに1年間滞在を延長できる制度です。
申請に当たっては、政府指定地域にて3ヶ月以上の労働に従事していることが条件となります。セカンドワーキングホリデーの申請費用は、初年度と同様に650AUD(約4万円)です。
3-2.サードワーキングホリデーの申請費用
サードワーキングホリデーは2019年7月に開始された新しい制度であり、セカンドワーキングホリデーの2年間からさらに1年間滞在を延長できます。
申請に当たっては、セカンドワーキングホリデー滞在中に政府指定地域にて6ヶ月以上の季節労働に従事していることが条件となります。サードワーキングホリデーの申請費用は650AUD(約4万円)です。
4.ワーキングホリデー費用の節約術
オーストラリアのワーキングホリデーについて、費用が高いイメージを持たれた方もいるでしょう。
しかし、ワーキングホリデーの費用は手続きや生活を工夫することで抑えることができます。
ここでは、実際に費用を抑えるための具体的な節約術を紹介します。
4-1.安い航空券を入手
航空券はLCC(格安航空会社)を利用すると、費用を抑えることが可能です。LCCの中には、オーストラリアへ直行便を就航している航空会社もあるため、積極的に利用しましょう。
また、航空券の値段は渡航する時期によって大きく変化します。年末年始・ゴールデンウィーク・お盆の時期は渡航を避けましょう。
さらに、LCCではお得な価格で航空券を購入できるセールが頻繁に開催されるため、さらに安い価格の航空券を購入したい方はセール期間を狙うことをおすすめします。
4-2.外食を控えて自炊
食費を抑えるためには、外食を控えて自炊することが大切です。自炊は食費を抑えるだけでなく、栄養バランスなど健康面においてもメリットがあります。
シェアハウスはキッチンのある部屋を選び、自分で食事を作りましょう。レストランなどまかないのある仕事を選ぶとさらに食費を節約できます。
4-3.無料の留学エージェントを利用
ワーキングホリデーをサポートしてくれる留学エージェントには、無料と有料の2種類があります。費用を節約したい場合には、無料の留学エージェントを選択するとよいでしょう。
しかし、有料の留学エージェントでは費用がかかる分、手厚いサポートが受けられます。英語力や手続きの手間を考慮して、自分にあった留学エージェントを選択しましょう。
まとめ
本記事では、オーストラリアでワーキングホリデーを行う際の費用について解説しました。
ワーキングホリデーは働きながら英語を学べる有用な制度ですが、途中で資金がなくなってしまい帰国を余儀なくされる方も少なくありません。
ワーキングホリデーに必要な費用をきちんと把握し、オーストラリアでの海外生活を楽しく過ごしましょう。