オーストラリア ツアーガイド体験記

【16日目】航空会社に預ける荷物

今日は荷物の話をしよう。機内に預けれる荷物の重さは一人、国内線の場合は30Kgで国際線の場合は20kgです。ただし、これはあくまでもルールであって、実際は、僕の経験上は5kgから8kgのオーバー は免除される。ただしお客さんから超過しているけど大丈夫ですねと聞かれても、絶対大丈夫ですと言ってはいけない。これは、航空会社が決める事であって、ガイドが決めれる事ではないので、聞かれた 場合は、空港で確認しましょうと案内する。でも実際はお客さんは、ガイドにに大丈夫ですと言って欲しいのだ。

 

では実際超過手荷物料金はいくらなのか?これは、航空会社、飛行距離によって変わってくるが、基本的に国際線の場合は1kgにつき15ドルから20ドルが請求される。ただ僕がこの仕事をしていて請求された事は、2度しかない。請求された場合は、その場で荷物を取り出して、自分で手で持っていくか、服は着込む。それでも駄目な場合は請求額を支払うしかない。

 

次に預ける荷物の中に入れてはいけないものがある。ワインのボトルやガラス製品等の壊れるものである。もし預ける荷物の中に入っている場合は航空会社に申告して、壊れ物注意のステッカーを貼ってもらい、壊れても航空会社に責任を問いませんという書面にサインをする。それから、貴重品は絶対預ける荷物の中に入れてはいけない。基本的に航空会社は一人に付き15万円しか賠償してくれないのだ。貴重品はそれ以上の価値がある場合が多く、また荷物が紛失することはよくあることなのだ。そして最後に、火が出るものでライターやマッチ類だ。これは当然な事で、何かの拍子で運行中に火が付いたらどうなるかは 子供でもわかるだろう。

 

以上の点を気を付けながらチェックインをすると、荷物の預かり証明書(クレームタグ)が預けた個数分 貰える。その際、預けた荷物の個数分のクレームタグがあるかどうか確認。クレームタグに記載されて いる荷物の行き先が間違ってないか確認する。以上問題がなければ、その場を離れて、お客さんに クレームタグが何であるか説明する。

 

それから、チェックインの手続きはカウンターでできるが、その場で預けれない荷物がある。例えば、ベビーカーやサーフボードである。これはスーツケースと一緒に預けると、壊れてしまう可能性があるので、そういった荷物専用のカウンターまで自分で持っていく必要がある。大体空港の一番端にそのカウンターはあるので、チェックインカウンターのスタッフに必ず確認しよう。

 

それから余談であるが、昨日、エアーズロックに行ったお客さんの荷物がなくなった。これは、よくある事でその日は荷物が届かない事になった。この場合は航空会社から、荷物が届く間の下着や洗面道具購入のため、一人100ドルくらいの保証金が出る。通常は、購入後レシートを持って航空会社に行き、申請してお金が戻ってくるが、時々、現金100ドルをそのまま貰える場合もある。でも大体のお客さんが、めちゃくちゃ怒るのである。その矛先は、間違いを犯した航空会社に対してではなく、お客さんの荷物が何処にあるか一生懸命探している、旅行会社社員に対してである。お客さんの気持ちを考えれば仕方がない事だと思うが、もう少し冷静に物事の通りを考えて頂ければといつも思う。悪いのは航空会社なのだから。。。

【11月のお申込み状況と残席数】

今月お申込み頂いたお客様
6
今月の残り席
4名


2024年11月20日現在