【13日目】ツアーガイドの七つ道具
今日は、ツアーガイドで必要な書類と品物の話をしよう。
まず、憶える事は沢山あるが、その中で基本的 なものを紹介しよう。 まずは日程表の読み方を憶える。英語ではアイテナリーと呼ばれる物だ。全部英語で書かれているので 最初は戸惑うが、慣れてくると使われる単語は限られてくるので2.3日すれば大体は読めるようになる はずだ。これを読めないと始まらないのだ。この日程表にはお客さんのオーストラリアでの手配内容が 全て記載されている大変重要な書類だ。これさえじっくり読めば、例え年齢が記載されてなくても大体予想が付くようになる。
次に、クーポン又はバウチャーと呼ばれる金券だ。これも英語で記載されているがアイテナリーよりも 読みやすい。これは、ホテルやレストラン等の支払いをお金なしで支払う引換券みたいなものだ。これを 無くすと大変な事になるのでお金と同じと思って無くさないように管理しなければならない。
次に、ガイドブックや割引券を人数分用意する。これは、最近フリータイムが多いツアーが殆どで、市内観光を全て含むツアーは減少している。フリータイム中にお客さん自身で観光地を観光してもらうので、割引券を渡して、それを利用して貰う事によって紹介料を観光地から貰うシステムになっている。
次にミート板と呼ばれる社名やツアー名が記載された看板である。昔はお客さんの名前を記入した物を 持っていたが、現在はツアー名がプリントされたものでお客さんの目印として利用している。初めてこのミート板を持って空港に立った時は、ドキドキしたものだ。
次に名札だ。トレーニング中のガイドは、名札にもトレーニング中と書かれている。これが、ツアーガイド と記載された名札を貰った時は本当に嬉しかったな。名札を仕事前に付けると心が引き締まる思いになる。
次にカバンだ。これは両手が自由に使えるようにする為にも、肩に掛けられる物がベストだろう。なぜなら、 お客さんのお世話をする時、例えばスーツケース等を運ぶのを手伝ったり、メモを執ったりする時に有効だ。それに、空港やホテルでは置き引きが非常に多いのである。お客さんの事ばかり気にしすぎて自分の カバンを盗られたらどうしようもないのだ。(結構トレーニングガイド中は一生懸命お客さんの事ばかり 考えて自分の事はおろそかになる)
次にバインダーだ。これはメモを執ったり、日程表を挟んだり、必要書類を整理して管理する時に使う。
最後に携帯電話だ。会社から支給されればいいが、基本的にはガイドが自分で購入する事になる。 ワーキングホリデーの方は現地で本契約の携帯電話は購入できないので、プリペイドの携帯電話を 購入するのが普通だ。料金は100ドルから200ドルで、かなりの出費だ。ただ、仕事で使用する電話は ツアーガイドに合格すれば会社が払ってくれるところが多いが、払わない会社もあるので、入社時に 必ず確認しよう。これが結構馬鹿にならない金額になるのだ。
以上のものが基本的にガイドトレーニングの際必要な物になる。会社で支給してくれる物もあるし、そうでない物もあるので必ず入社時に確認しよう。