【6日目】恐怖のQF50便
今日は朝から曇りで天気が悪い。土曜日だと言うのに仕事。ツアーガイドに土曜も日曜もないのだ。今日の お客さんのフライトスケジュールは以下の通り。このフライトスケジュールを見るといつも頭が痛くなるのだ。
QF50 名古屋発 20:10 シドニー到着 08:20+1(+1とは翌日到着の意味)
QF423 シドニー発 10:00 メルボルン到着 11:20
一見すると何も問題ないようなフライトスケジュールで、シドニーでの乗り継ぎ時間も1時間40分あり、 ミニマムコネクティングタイム(最低乗り継ぎ時間)の1時間より十分時間を取っているが、QF50便に落とし 穴があるのだ。QF50便はこのスケジュールを見ると、名古屋-シドニー間は直行便だと思うが、実際は ケアンズを経由してくるのである。その為、シドニー到着がよく遅れる。そして遅れた場合は当然のように QF423便には乗り継げないから、その後の便をシドニー空港で変更しなければならない。運良く次の フライトが取れればいいけど、シドニー-メルボルン間のフライトはいつも混んでいる。取れない場合は、 次々と出発の遅い便を空席があるか問い合わせをして、取れたフライトで出発してもらうのである。 そうなると受ける側のメルボルンのツアーガイドはその便に合わせて空港で待機しないといけなくなる。 たった1本の仕事で最悪5.6時間空港で待つ場合もあるのだ。だから、このフライトスケジュールは頭が 痛いのだ。
そして、出発の支度をして朝9時30分に空港に向かおうとしたところ、案の定、途中の電車の中でシドニー のガイドより連絡があり、QF50便が遅れたために、QF423便には乗り継げないから他の便で出発する 予定と報告。便が決まり次第連絡すると言われ、仕方なく電車を降りて家に帰ることにした。その後、 QF435便シドニー発 13:00 メルボルン到着 14:20に決定したと連絡があり、コーチ会社に車の配車 時間を変更してもらう電話をした。
その後、13時30分まで自宅で待機して、フライトインフォメーションに到着時間の確認の電話を入れると、 QF435便は定刻通り、14時20分に到着するとの事。ドライバーが迎えに来たので、一緒に空港に向かう。 13時50分に空港に到着して、カンタス国内線ターミナルの中でTVモニターでQF435便の到着時間を 確認すると、何と15時45分になっているではないか!フライトインフォメーションは14時20分到着って 言ってたのに。ただ、こういったことは時々あることだけど1時間以上も違うのはめずらしい。それでもう 一度フライトインフォメーションに確認すると、まだ14時20分と言っている。アホかこのインフォメーション はと思った。その後カスタマーサービスに向かい、フライトインフォメーションとTVモニターの到着時間の どちらが正しいか確認する。その際にQF435便にお客さんが搭乗しているか念の為確認する。でも、 本当は航空会社のルールとして、誰が搭乗しているかは教えられない事になっているが、ツアーガイドと 言う事を伝えて、身分証明書(名刺等)を見せると教えてくれる。そして、間違いなくQF435便にお客さんが 搭乗している事を確認した後、ひたすら空港で約2時間待つ。(ツアーガイドはつらいのだ。。。。)
そして待っている間に、コーチ会社に連絡して、車の配車時間を変えてもらい、ホテルに電話を入れ、 お客さんの到着時間が遅れる事を念の為伝える。では、なぜホテルに連絡を入れるのか?それは、 通常お客さんのホテルの予約をする際に、大体の到着時間をホテル側に伝えいるからだ。今日の場合は 当初のホテル到着予定時間は12時頃だったので、あまり到着が遅いと予約をキャンセルされる恐れが あるからだ。その為、電話を一本入れておくわけだ。
その後、16時に飛行機が無事到着して、お客さんに出会う。お客さんもシドニー5時間待ったそうで、 大変疲れていた。その後、ホテルへ向かい無事チェックインして17時に仕事が終了した。
では、昨日の問題の解答です。お客さんの年齢は27歳と28歳。名古屋でOLしているのだ。皆さんの想像は どうでしたか?それからツアーガイドって本当に大変でしょう!