【7日目】ツアーガイドで得すること
今日は久しぶりに丸一日休みだ。その休みを利用して、普段なかなか行けない、市内の観光地を見て 回る事にした。行った場所はメルボルン水族館とポーリーウッドサイド海洋博物館だ。こういった時は ガイドで本当によかったと思う。なぜなら、視察ということで大体は無料で見ることができるからだ。 視察もツアーガイドにとっては重要な仕事の一つなのだ。
まず、メルボルン水族館に約1年半振り向かう。昨年の1月17日にオープンした時に、訪問した以来だ。 当時はまだ工事中ばかりで完成していなかったが、今回は全部完成していた。受付で名刺を渡し、 視察にきたことを伝える。すんなりOKが出て(入場料19.90ドル)館内に案内される。その前に日本語 のオーディオテープ(通常は2ドル)を借りる。これは水槽の前に番号が書かれてあり、その番号を押すと 日本語で説明が流れてくるすぐれものだ。これをうまく利用しながら道順に従って見学する。メルボルン 水族館内は日曜日という事もあって家族連れで一杯だった。館内には3階建てになっていて各階ごとに テーマが決められていて十分楽しめるものだった。特にライド・ザ・ダイブ・シュミレーターは海中の中を トロッコ電車で巡る3Dの乗り物で、思ったより面白かった。見学時間は約2時間あれば十分だろう。 ただ、総評では、日本の水族館の方が規模も大きく内容は充実していると思う。
次に、エキセビジョンセンターの近くにある、ポーリーウッドサイド海洋博物館に向かう。ここは今まで一度 も訪れた事が無い。その理由は、お客さんに一度も質問を受けたことがなかったからだ。今日は時間が あるので寄って見る事にした。受付に行くとお婆ちゃんが2人座ってコーヒーを飲んでいた。ん?この感じは もしかしてボランティアさんが主体で運営されれいる所かな?と思う。そこで視察にきた事を言うと、ここも 無料(通常9.90ドル)でOKが出て、館内を案内してくれるそうだ。
少し待っているとKENおじさんがやってきて、館内を案内してくれた。最初はポートメルボルンの歴史に ついての話を写真と模型で説明してくれた。館内はちょっと寒々していて、いかにも手作りという感じがした。 館内は10分位で見て周れる広さだった。その後、一番の見物ののポーリーウッドサイド号に案内して もらう。外から見ると、大きく感じられなかったが船内に入ると大きく感じられた。当初この船は貨物船 として使われていて、船主の奥さんのあだ名がポーリーさんだったらしい。それで船の名前がポーリー ウッドサイドになったそうだ。この船は帆船でエンジンはなく、風の力だけで動く船で、世界を一周して いたらしい。この船の維持は、ボランティアの人達の努力と入場料のみで、政府からは援助を受けて いないらしい。今回は特別に船内を見せてもらい、船底にはコンクリートの塊が何千個も置かれていた。 このコンクリートの塊はメルボルンにあるウエストゲートブリッジを造る際にでたもので、それを無料で 貰ったものだそうだ、これは何の為にあるかというと、帆船のバランスを取る為に必要なのだ。今回は KENが以上の説明をじっくり話してくれたからよかったが、説明も無しに見るだけだったら、がっかりする かもしれない。
以上の様に今日は休みにも関わらず視察(英語ではインスペクションと言う)をしたのだ。ツアーガイドは 休みでも情報収集を定期的に行ない最新の情報をお客さんに伝えなければならないのだ。
それでは、今日の問題!明日のお客さんの年齢宛クイズ。名前TADAO-SANとYOSHIKAZU-SANで 苗字はそれぞれ違う ホテルはスタンダードクラス メルボルン・シドニー6日間 行程はフリー 僕の想像では、サラリーマンで入社3年以内、夏休みを利用してきた2人組。みなさんの想像はどうですか? 答えは明日!